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Wednesday 25 February 2015

Qurikyが教えてくれること。アイデアをみんなで「形にする」時代は到来するのか

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「ステキなアイデアが思いついた!
でも…それをどう形にすればいいかわからない…。

でも、あったらきっとステキなのにな!」
(数ヶ月後...)
「いろいろ考えたけど、つくるための機材や仲間が自分にはないので...やっぱり無理だってことがわかり、あきらめました。もしかして頑張れば資金調達もできるかもしれないアイデアだけど、その領域のプロでない自分が、やっぱりそこまで時間を費やすべきではないかと思いました。」

こうしたことって身の回りにないだろうか。僕が関わっているi.schoolでは、 アイデアワークショップでこうしたことがよく起きます。そう、 アイデア提案で終わるというパターンだ。

でも、いまそうしたことが過去のことになる時代に入りつつあるのかもしれません。

ニューヨークに本社をかまえるスタートアップ企業「Quirky」は、アイデアをみんなで「形にできる」時代はを実現しつつあるのです。一般市民からアイデアを募り、そのアイデアを応援するコミュニティが結成され、投票で通過したものは、実際に試作品がつくられ、改良され、マーケットに出されます。つまり、一般市民のアイデアにしかすぎなかったアイデアが、本当に形になるのです。しかも、ただ形にして終わりというわけではなく、アイデア提案者には4%、コミュニティメンバーには合計で10%のロイヤリティーも支払われます。

今日本社に訪問し、担当者からオフィスツアーを行いました。Qurikyが大事にすること、それはとにかく集まったアイデアをコミュニティのみんなでワイワイ決め(→ここが大事)、とりあえずレザーカッターや3Dプリンタでつくり、改良し(→これは今のトレンドだから目新しくはない。)、それでよければ、セルフブランドでマーケットに出す(→これもけっこう大事なのでかもと思う)。

最近流行りのレザーカッターや3Dプリンタ。「それだけ」を見ていたのでは、それによって世界がどう変化していくのか、正直僕にはみえませんした。でも、このQuirkyが意識してやっていたことには、僕個人としては非常に共感できるものがあり、ワクワクさせてくれるものがありました。

このモデルが「収益的」にうまくいくのか。ものづくりをやったことのある自分にも、そこの難しさについてはよくわかっています汗 いろいろ質問しましたが、結論としては、それはまだ大きな課題だという感じで残りました。

ただ、今日Quriky本社に訪問し、感じたこと。

それは、ここの社員が自分たちの手で真剣に一つでも多くのいいアイデアを、できるだけ早く世の中に出したいんだ。世の中の力になりたいんだ。それを僕たちはできるんだ。というエネルギーで満ち溢れていることでした。

それは例えると「製造業」ではなく、「夢製造業」という感じです。
人々の夢を叶える仕事を誇りをもっているしているかのようでした。

日本にもこうした夢製造業という時代が到来するのだろうか。

でもこれが西海岸でなく、東海岸であるニューヨークで起きていることには、僕たちにとって重要な意味をもっていると思うのでした。

おがわゆう

Quriky (How it works)→ https://www.quirky.com/how-it-works
3カ月でアイデアを製品化--ものづくりのプラットホーム「Quirky」オフィス訪問 → http://japan.cnet.com/sp/businesslife/35035490/

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